STEP3|上級編②

APSとAPMの構造比較

上級編②では、中級編で登場したAPSとAPMを比較しながら、「対イオン」という考え方を学びます。

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APSとAPMは、骨格が同じ

基礎編で説明した通り、APSもAPMも、アスコルビン酸にリン酸をくっつけて安定化させた、水溶性のビタミンC誘導体です。この「アスコルビン酸+リン酸」という骨格そのものは、APSとAPMで同じです。

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違うのは「対イオン」

リン酸は、くっついた状態でマイナスの電気を帯びています。マイナスの電気は、そのままでは不安定なので、プラスの電気を持った何か(イオン)と、必ずペアになっています。この、ペアを組む相手のイオンを「対イオン」と呼びます。

APSは、対イオンがナトリウムイオン(Na⁺)、APMは、対イオンがマグネシウムイオン(Mg²⁺)です。名前の「S」と「M」は、この対イオンの頭文字(Sodium・Magnesium)に由来しています。

AsA-P Na⁺ APS AsA-P Mg²⁺ APM
骨格は同じ、対イオンだけが違う
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対イオンの違いが生む差

対イオンが違うだけで、性質にも違いが出ます。歴史的には、APM(マグネシウム型)の方が先に開発されましたが、水に溶けにくく、結晶として沈殿しやすいという課題がありました。その後に登場したAPS(ナトリウム型)は、より水に溶けやすく、扱いやすい性質を持っていたため、広く使われるようになりました。

また、マグネシウムイオンは、ナトリウムイオンよりもリン酸との結びつきが強いため、酸性の環境(肌は弱酸性です)でのイオン化のしかたにも違いが出ると考えられています。

上級編②のまとめ

APSとAPMは、骨格(アスコルビン酸+リン酸)は同じで、対イオン(Na⁺かMg²⁺か)が違うだけ。この違いが、水への溶けやすさなど、実際の使い勝手の差につながっている。

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