ビタミンC系化粧品を理解しよう
1つ1つ基本的な流れを覚えることから始めます。基本を覚えてから、次のステップに進みます。
ビタミンCの正体を知る
まず、ビタミンCそのものの名前を覚えておきましょう。
| 略称 | AsA(Ascorbic Acid) |
|---|---|
| 化学名 | L-アスコルビン酸 |
| 化粧品表示名称 | アスコルビン酸 |
アスコルビン酸の問題点
アスコルビン酸は、そのままだとすぐに酸化してしまい、本来の効能が出せなくなります。
酸化というのは、リンゴの皮を剥いた時に、最初は白かったのに徐々に黄色くなっていく、あの変化のことです。他には、新品の釘は綺麗ですが、外に出しておくとすぐに錆が出てきます。この錆が出ることも、酸化です。
アスコルビン酸の対応策
そこで、様々な「酸化しない」工夫がされた製品が、多く出ています。大きく2つの対策方法に分類されます。
①アスコルビン酸に何かを付けて変化させる。
②酸化の原因にアプローチして、アスコルビン酸の酸化を遅らせる。
工夫①の具体例
例えば、アスコルビン酸にリン酸を付けます。イメージとしては、アスコルビン酸とリン酸が、鎖で繋がっていると思ってください。
鎖で繋がっている間は、アスコルビン酸は活動ができません。アスコルビン酸が活動できなければ、酸化は進みません。この、鎖に繋がってアスコルビン酸が活動できない状態を、「安定」という言葉で表現します。
そして、アスコルビン酸とリン酸との鎖が切れれば、アスコルビン酸が活動を再開するので、酸化が進みます。アスコルビン酸に戻っただけなので「アスコルビン酸」であることには変わりませんが、一度、他の物質とくっついてから離れたという意味で、「遊離アスコルビン酸」と呼ばれることがあります。
今回具体例で説明した、アスコルビン酸とリン酸が鎖で繋がったビタミンCは、APSやAPMと呼ばれる、水溶性のビタミンC誘導体となります(APSとAPMの違いは上級編で解説します)。また、リン酸以外にもアスコルビン酸に付けるものはありますが、中級編で説明します。
工夫②の具体例
酸化の原因にはいろいろあります。酸素・水・光・熱・金属イオン等が挙げられます。光・熱・金属イオンであれば、防ごうと思えば防げそうですが、酸素と水は、化粧品としては避けて通れない問題となっています。
それでも、容器を工夫することで酸素との接触を減らしたり、化粧品の成分の水分を減らし代替品を利用することで、完全とは言えないまでも、対応は可能となります。
その代表的な製品として、ロート製薬のメラノCCシリーズが知られています。出口が非常に狭くなった容器を採用しており、空気との接触を減らす工夫がされています。また、水をほとんど使わない処方になっている点も特徴です(成分表を見ても、水は使われていません)。さらに、酸化防止剤も使われています。アスコルビン酸自体にも酸化防止剤としての性質がありますが、配合されているビタミンEも、酸化防止剤として機能している可能性が高いです。
ビタミンCはアスコルビン酸。アスコルビン酸は非常に酸化しやすいので、化粧品として使うなら工夫が必要。
次に中級編に進みます。中級編は、どのような種類のビタミンCがあるのかという話と、それらの名称の整理になります。
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